2015年8月31日月曜日

「安保法案反対、全国で一斉抗議 国会取り囲み廃案訴え」について

どうもです

↓について
安保法案反対、全国で一斉抗議 国会取り囲み廃案訴え(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース 

これまで静観してきたが、正直なところ、やっと、求めている流れになったと思う。
昨今の日本国民は正直、政治・経済に無関心になりすぎていたので、こういう動きがあるのはいいことだ。
(Twitterで時々つぶやいていたが、日本はなぜここまでの状態になってもクーデターや大規模デモが起きないのかが不思議でしょうがなかった)

そして、この行動に対して、「反日分子」や「左傾化」や「現政権を選んだのは国民」と言った書きこみも多い。

個人的にはどっちの考えも正しいと考える。
(ちなみに、僕は賛成も反対もしない中立の立場。その理由は後半に書きます。)

順を追って考えてみよう。

①「選んだのは国民」とは
 確かに選挙で自民党を選んだのは国民である。それは、民主主義的な多数決の結果。
 ただし、選ばれたと言ってもマニュフェストに書かれていないことをホイホイ決めようとするのはいかがなものか?
 そして、それに対して、反対意見があれば、選んだ国民側も行動に移すのは民主主義としては正しい動き。
 あくまで、「選ばれた=全権を手に入れた」と言うわけではない。
 学校の学級委員長然り、企業の社長然りそうでしょう?
 安保関連法案に関して納得できないのは、政府が国民に対する説明義務を負っていない事。
 正しく説明すれば、問題なかったんだろうに。。。

②「安保法案に対して賛成」とは
 自国を守る為の手段を手に入れる。間違ってはいない。むしろ、その考えには賛成。
 ただし、「憲法改正」ではなく「憲法解釈の変更」より実現しようとしている事が問題。
 確かに、国会だけではなく、国民の過半数の承認を得るのは、ハードルが高い。
 だからと言って、楽な方楽な方に流れるのは、日本のビジネスの悪い風習そのものだと思う。
 ちなみに、今回の解釈の変更では、直接戦争に絡む変更は無いわけだが、今後はどうなるだろうか?
 この先の、時の内閣が憲法の解釈を変えて、「一部諸国に侵略する」や「徴兵制を導入する」「国の産業の8割を軍事産業化する」等言い出したらどう思う?
 今回のがすんなり成立してしまえば、その前例を作ることになる。
 それは、賛成派の求めた答えかな?たぶん「それはあり得ない」という反論がきそうだが、以下のような理由を突きつけられたら、国民は何もできない。
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 「一部の国限定で軍事侵略する」⇒「あの島はもともと日本の領土だ!!」(中国が言いそうな言い分だが。。。)
 「徴兵制を導入する」⇒「国の緊急時の為に今のうちに訓練するのは理にかなっており妥当である」(これが一番言い出しそうだ)
 「国の産業の8割を軍事産業化する」⇒「軍事産業は技術の最先端となる。爆薬や携帯も軍事的に研究した成果の一般化であるから、必要な政策である」
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とかね。

③「安保法案に対して反対」とは
 言葉のニュアンスだけで「安保法案=戦争法案」と考えるのは早とちり。
 少なくとも近隣諸国からの圧力が半端ない状況になっているのは事実なので、牽制の意味でも、ある程度の軍事力を「保持→誇示」するのは必要な事。
 ただし、前面に押し出している建前としては、やはり「国を守る為」と言う言い回しが多い。
 (よく考えてほしい、「国民」という言葉はほとんど使っていない事に。つまり、自分達を守る為に作ってますというアピールである。都合が悪くなったときのみ「国民」という言葉が出ることを気にしてほしい)
 正直、山本太郎議員の「原発にミサイルを落とされたら」「日本は米軍の二軍」「米軍の軍費を日本の税金で肩代わり」等々の発言は、的を得ている。
 (これから、軍費の為に日本国民はさらなる重税を迫られる可能性は否定できない。)

日本は国土の少ない島国である。
そんな中、2つ以上の国に軍事的に追い込まれたらどうなるか、誰が考えてもわかるだろう。
(将棋やチェスで言ったら、ハンデの為に、左半分しか使わないって言っている様なものだ。)

また、日本は世界的にも技術レベルがトップクラスだから、自国だけでもなんとかなると思っている人もいるかもしれない。ただ、よく考えてほしい。日本には資源が少ない。そして、軍事に対するノウハウも少ない。戦争なんか起こったら、最初の数年は研究だけで四苦八苦だと思う。その間に、落とされるのは目に見えている。

バックにはアメリカがいる。経済でも勝っているのでこっちから経済制裁をかければいいと思っている人もいるだろう。じゃあ、アメリカと2国だけで孤立したらどうなる?物資は太平洋を延々と渡った先にしかない状態になったら?日本にはアメリカほどの国土はない。自給率もそんなに高くない。最悪、孤立する可能性も視野に入れるべきだ。(戦争になったら、日本の米軍が前面に出て国民の食糧を奪うんじゃないかとも思う)

経済的にも外交的にも、そんな甘い状態ではない。
そんな中、隣国が嫌がる"法案"を通すことにどれくらいの意味がある?
(あくまでアメリカに良い顔をしたいだけである)
それよりは、国民に真摯に訴え、改憲した方がよっぽど意味がある。
(歩みは遅くても、反感は少なくなる)

とか、考えて、今日も眠れないんだろうな~

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